犬の皮膚病相談室

意外に症状の多い犬の皮膚病・皮膚炎・アレルギーなどについて正しく理解していただき、早期発見・早期治療・予防につとめて愛犬との楽しい暮らしをお送り下さい。

当サイトについて
はじめに
皮膚病は、皮膚ガンを除いて動物の命にかかわることはありません。しかし、痒みは動物のQOL(日々の生活の質)を落とし、大きなストレスとなります。また、さまざまな外的環境から身を守っている毛は、抜けていると皮膚のバリア機能が低下し、感染症の原因になるだけでなく、そのペットオーナー様にとっても大きなストレスとなります。
このサイトが少しでも、皮膚病のペットを持つ飼い主様にとってお役に立てれば幸いです。
痒みのある皮膚病について
動物の皮膚病で一番多いのがアレルギーまたはアトピー性皮膚炎です。アレルギー性皮膚炎はその原因を取り除くことができれば、完全に治すことができます。それに対し、アトピー性皮膚炎は遺伝病であり一生治りません。飼い主さんの中には副作用を恐れるばかりにつらい痒みを動物に我慢させたり、痒みを伴う他の病気をアトピーだと思って治療をあきらめている飼い主様もいらっしゃいます。そんなワンちゃんやネコちゃんでも、現在では痒みを抑えるためのお薬の種類が増え、ステロイド以外の副作用の少ないお薬を選択できるようになりました。
痒みを伴わない皮膚病について
痒みを伴わない脱毛症は、主にホルモンバランスの不均衡により、全身疾患の一症状として発現するもの、また、人の壮年性脱毛のように脱毛だけ症状として出てくるものとさまざまです。ホルモンバランスの不均衡により脱毛している場合は、それを改善できればまた発毛が認められるのが一般的です。