犬の皮膚病である「アロペシアX(脱毛症X)」という病気は、1歳から4歳で発症し、痒みのない脱毛症が頭部と四肢端以外に起こります。先ずは当サイト"犬の皮膚病について"で症状や治療法・予防法等をお調べ頂き、かかりつけの動物病院にご相談下さい。


アロペシアX(脱毛症X)

【好発犬種】
ポメラニアン、サモエド、キースボンド、チャウチャウ、シベリアンハスキー、アラスカン・マラミュート、ミニチュア・プードル、トイ・プードル、シェルティ

 

アロペシアX(脱毛症X)

アロペシアX(脱毛症X)[治療前]

アロペシアX(脱毛症X)[治療後]

アロペシアX(脱毛症X)[治療後]

 

【原因】
Alopeciaは英語で「脱毛症」という意味で、原因もよくわからない脱毛症とのことから「脱毛症X」の名前が付けられました。偽クッシング病、性ホルモン関連性皮膚疾患、成長ホルモン反応性脱毛、去勢反応性皮膚疾患、などさまざまな名前で呼ばれています。

【症状】
1歳から4歳で発症し、痒みのない脱毛症が頭部と四肢端以外に起こります。発病初期は明らかな脱毛は示さず、「毛のボリュームがなくなった」とのことで来院されることが多いです。その部分の毛は艶がなくなり、乾燥しパサパサしています。この脱毛症は、皮膚だけに限局した病気で、脱毛症を起こしている外観以外は特に病気ではありません。

【治療】
発毛させる薬として、毛周期のサイクルを整える働きのあるお薬や、性ホルモンを抑える薬が使われます。また病気の犬が去勢していないオスの場合は、去勢手術が有効なこともあります。上述したように、皮膚にだけに限局し痒みも伴わないことから、皮膚の乾燥を防ぎ、治療をせずに服を着せて皮膚を保護するような治療だけを行うのも治療の選択肢の一つとなります。

アロペシアX(脱毛症X)[発毛前]

アロペシアX(脱毛症X)[発毛前]

アロペシアX(脱毛症X)[発毛後]

アロペシアX(脱毛症X)[発毛後]