【原因】
甲状腺からのホルモン分泌量が低下することにより、起こる病気です。首の脇にある甲状腺は、主に体の中のエネルギー産生とタンパク合成にかかわっています。
【症状】
このホルモンの分泌が低下すると、タンパク合成が低下するため皮膚や毛を作る材料が不足します。そのため脱毛(特に鼻梁部、尾)を起こしやすくなります。また、皮膚機能のバリアが低下し、膿皮症(皮膚の細菌感染)などが起こりやすくなります。体の中の代謝が悪くなって、寒がったり、運動を嫌がったり、肥満になったりします。これらの症状はすべてがみられるわけではないので、典型的なもの以外は見つけにくい病気と言っていいでしょう。
【治療】
甲状腺ホルモン剤を生涯にわたり投与します。年をとると必要な甲状腺ホルモンの量は、少しずつ減ってくるので、その都度調整が必要です。