犬の皮膚病である「天疱瘡(てんぽうそう)」という病気は、耳や眼の周り、口の周りに多く見られ、一般的にはかゆみはありません。


天疱瘡(てんぽうそう)

【原因】
普段は自分の体を守っている抗体が、間違って皮膚の細胞をばらばらにしてしまいます。
そのため、皮膚表面に水ぶくれやかさぶたができます。

【症状】
全身に症状が現れますが、耳や眼の周り、口の周りに多く見られます。水ぶくれはつぶれやすく、やがてかさぶたになります。一般的にはかゆみはありません。

【治療】
免疫を抑制するお薬、副腎皮質ホルモン剤(プレドニゾロン)や免疫抑制剤(シクロスポリン)などを、免疫を抑え込むような量で投与し症状が良くなってきたら少しずつ量を減らしていきます。紫外線が症状をひどくする原因の一つとなるので、日中は外出しないよう心がけます。